下図は、豪ドル円とユーロカナダの日足チャートを重ねたものです。
仮に、2007年8月の大幅下落後に豪ドル円を93.00円で買ったと仮定します。2008年5月末時点で100円に達していますので、為替差益では7円の利益が上がっています。そのほか、スワップ金利も1万通貨あたり約45,000円ほどプラスです。
でも、これは結果としてプラスだということです。この間の豪ドル円の最高値は11月1日につけた107.79円、最安値は3月17日に88.13円を記録しています。約20円も開きがあるんですね。
107円を超える高値を記録したときは気分もいいですが、90円を割ったときはどうでしょうか?
『93円で買ったのが90円なら3円の損失』と割り切る方もいるでしょうが、107円にまで上昇した【記憶】が残っているため、17円も損した気分で大きな精神的苦痛を味わいます。
そして、どこまで落ちるんだろうという、不安と恐怖心でいっぱいです。
しかし、ユーロカナダを同時に持ったと仮定します。トレンドも上昇しはじめたので、2008年1月に1.4500で押し目を買ったとしましょう。この場合、豪ドル円が90円割れを記録する3月半ば過ぎ、1.6000を超える上昇を見せます。
つまり、スワップ狙いで持った豪ドル円が大きく下落したのに、口座内のお金は増えているんです。これが本当の通貨ペアの分散によるリスク管理です。スワップ狙いに徹するなら、ぜひ、取り入れて欲しい手法です。
最近では対円の通貨ペアだけを保有していたのでは、下落するときは一斉に下落する傾向が強いですが、こういった組合せを持つとどちらかが大きく下落したときでも精神的な苦痛を免れますね。
ただ、上昇するかどうかを判断するには、為替の勉強が不可欠です。
しかし、それ以前の問題として、107円まで上昇した豪ドル円を損切りもせずに90円割れまで保有していること自体、リスク管理ができていないのではないでしょうか?15円以上もの下落を放っておくこと自体、非常識ではないかと思います。
3月中旬、米国の大手証券会社ベアースターンズの救済にFRBが乗り出さなければ、さらなる円高を招いたのですから。
米ドル円を120円で買って未だに保有している人、ポンド円を240円で買って塩漬けにした人、いませんか??
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